阿波国一宮として鎮座する大麻比古神社へお参りに行きました
大麻…それは
アジアでは古代から麻を利用して生活の道具や神事に用いられてきた植物でした…
強い生命力で成長が早く丈夫な繊維が取れ、生薬としても様々な効能があり
人々の暮らしに欠かせないほどの重要な産物となりした。
日本では、そんな大麻には神様の力が宿っていると、
古代の人たちが考えたのはとても自然なことだと思う…
米と同じくらい大切な産物だった大麻、
弓の玄や紙、衣服、ひも(しめ縄も含まれる)など宗教や、
武力と知の源泉であると認識していたからでしょう…
アニミズム(自然信仰)が今でも日本には力強く根付いてますし
シャーマニズム的な儀式は今の天皇家に脈々と受け継がれてますよね…
そして、
天皇家がその皇統を承継するとき、皇位継承の儀式が執り行われますが
この儀式の中でまず剣璽(けんじ)等承継の儀、
皇霊殿神殿に奉告の儀、賢所の儀 を執り行い
これらはいわゆる三種の神器の承継だですが、ここからが興味深いんです
三種の神器承継に続いて新天皇が喪に服した一年後、
大嘗宮(だいじょうさい)の儀を執り行うことになりますが、
大麻の布でできた麁服(あらたえ)という神聖な着衣を、
新天皇が大御神に献上する儀式「麁服の儀」というのを行うんですね…
そして、この麁服は徳島県の忌部族の子孫三木家が、
代々宮内庁に献上することに決められているんです
今の三木家当主は昭和から平成へ、そして平成から令和への皇位継承の儀
大嘗祭を2回経験されており「麁服」を納めておられます。
その三木家には1260年の亀山天皇の「大嘗祭」で
「麁服」の調進をするように記された古文書が残っているんですね
三木家直系は「麁服」を作製し宮中に直接届けられる唯一の「御殿人(みあらかんど)」
なんですね…

この神社のある地名は鳴門市大麻町です…日本中に『麻』に起源がある地名は多いですね(^^
また現在の吉野川市は麻を植える地域に由来する「麻植(おえ)郡」という名称だったんです…

そしてこの大麻比古神社は阿波国一宮として社格も高く、
その深い歴史的意味も鑑みながら参拝させていただきました

大楠…
楠は子供の頃を思い出すなあ
僕が育った地域にも大きな楠があって、小学生の頃は毎日その楠の下で遊んでたからね

鏡と麻柄
先の大戦で敗戦国となった我が国日本
日本人の勇猛過ぎる戦い方は、敵国にとって信じられないほどの脅威でした
そんな日本人の強さはどこから来るのかを徹底的に研究した敵国により
日本人の精神性には古代より続く様々な文化背景に源があると判断され、
それにつながる様々な文化儀式を破壊されました

今日、大麻所持が違法となったこともそれが背景ですね
もちろんそれ以外の神事(新嘗祭など)もある意味破壊されてしまってますね
戦後の世代はそういった神事をもう知らない人が多いですね、僕も含めてですが
…なんだかなあ
当時、敵国は「禁酒法」を改定した頃で、禁酒法取締官の雇用先として新たに大麻を対象とし、
人種的マイノリティ(黒人やヒスパニック)への差別意識から大麻を違法とし摘発対象としたんですね

そんな敵国の事情もあり、日本の精神的基盤を破壊する一つの理由として大麻を禁止したんですね
日本人は真面目でルールをよく守る…(コロナ騒ぎでもそれがよく表れてます)
それはいいことなんですが、敵国に作られた法律を真面目に守るのはこうした背景を知らないから…
今の憲法も自分たちが作った憲法じゃないのにね
?と思ったことは自分で調べ、自分で考え、そして自分で判断する
そんな人たちがもっと増えたら、息苦しい日本も変わっていくと思うなあ…

社殿の屋根に葺く銅板を奉納させていただきました(^^
そしてお返しとしてこの神麻をいただきました